カメラの購入を検討している人はネットでこんな言葉を聞いたことがないでしょうか?『マイクロフォーサーズは焦点距離の換算の倍率が2倍で、APS-Cは1.5倍で~』というようなものだ。ぶっちゃけ、なんだよそれ?である。
めでたくカメラを購入し、単焦点レンズの購入を検討している人の前にも表れるのが『換算値約50mmの画角が~』というものだ。なんなんだよ。
というわけで、カメラの性能の話や単焦点の必要性などは置いておいて、これらの関係のイメージをしっかり持ってもらうのが、今回の記事の目的です。また、何気なく変えているズームレンズの焦点距離は、画角を決めているということを理解してほしいのです。
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最初に覚えていただきたいのが、この焦点距離の基準です。ライカ様が開発した35mmフィルム、そしてそれを踏襲した35mmフルサイズセンサーの カメラを基準にしています。一般向けでは、35mmフルサイズ(単にフルサイズ)を最大に、APS-C、マイクロフォーサーズ、1インチと小さくなってゆ きます。
先ほど基準と言ったフルサイズセンサに、標準レンズと呼ばれる50mmのレンズを着けたとします。この 50mmとは焦点距離で、レンズのある点からセンサまでの距離を示しています。この時、レンズを通ってセンサの端から端までに入る光は下図のように水平方 向に約40°となります。
先ほど、サイズの小さなセンサがある、と述べました。このサイズが異なるものがある、というのが、焦点距離と画角の考え方を初心者に分かりにくくしています。
同じ50mmのレンズをフルサイズよりサイズが小さいAPS-Cセンサを持つカメラに着けたとします。すると、センサが小さいので、センサに入る光は26°分しかありません。(下の左図)
これが換算値です。
APS-Cに着けた50mmのレンズが、フルサイズにおいて75mmと同じ役割をするので、
75÷50=1.5倍が換算倍率となります。
そうしてもう一点、重要なことは、アップになるか広く写るか、です。あなたがズームレンズを持っていてズームリングを回して、焦点距離を伸ばしたとします。すると、以下が起きます。
焦点距離が長くなる
↓
画角が狭くなる
↓
狭い範囲をセンサいっぱいに写す
↓
対象がアップに写る
焦点距離が短いと逆のことが起きて、対象が小さく、範囲が広く写ります。
つまり、焦点距離を変えることは、画角を変えていることになるのです。
一応逆も見ておきましょう。(上の右図)
APS-Cセンサにおいて、フルサイズで50mmを使った時の画角40°を実現するレンズは?
偉い人の計算を持ってくると、35mmが近いことが分かります。前の図と比べて、画角は同じだけど、焦点距離が短くなっていませんか?
ちなみに、マイクロフォーサーズはこの倍率が2倍となります。
☆結局何なのさ!?
撮影において、写り方を決めるということは、焦点距離の換算値を選ぶということであって、画角を決めるということです。(焦点距離に注目すると、ですが)画角は、対象を大きく写すかどうかだけではなく、写り方も決めます。ここは後程詳しく述べますが、忘れてほしくないのは、焦点距離の換算値で画角を決めている、ということです。
はぁ…言いたいことに、たどり着いていない…が、これが分かっていないと説明できないんだよなぁ…
Nikonの解説と画角の計算ソフトです。
次回は、焦点距離の換算値をざっくりとグループ分けして、その特徴を説明します。
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